かけがえのない時間

翌3日は7時にホテルをチェックアウトして、北1条通りにあるスタバで軽い朝食。
このスタバにも足繁に通っていたので、どこか懐かしい。
店員さんも覚えていてくれたようで、「お久しぶりですね」と声をかけられてしまった。
ここら辺の温かさが東京との違いかな?
居心地の良さを作り出すのは接客にほかならないということを改めて実感して店を後にする。


その後、駅にてS氏と合流。
互いの近況報告と昔話に花を咲かす。
一緒に知床へ旅行に行ったのが懐かしい。
昼のフライトのため、短い時間しか話すことができなかったけど、彼から聞く話は色々と刺激となることが多かった。
忙しい中、わざわざ時間を割いてくれた友人に感謝をしつつ帰路に着く。


羽田到着後、先日のフランス旅行の土産をU氏へ渡すべく久方振りに渋谷へ。
Royal Garden Cafeで待ち合わせ。
週末ということもあってか店は若い女性でいっぱいだった。
しばらく待って入店。近況報告等、こちらも新しい話題があったりと有意義な時間を過ごす。
18時に解散。ようやく家路につき今に至る。


今回は予定を詰め込み過ぎため、全体的にタイトなスケジュールとなってしまった。
けれども、ずっと先送りにしてしまっていた関係各所への挨拶をようやく済ますことができ、1つの区切りをつけることができたのはやっぱり気持ち的に大きい。
経済的にもそれなりの負担ではあったけれど、決行してよかったと思う。


そして、今回の訪問で改めて感じたのが、彼の地で過ごした時間は自分にとってかけがえのない財産であるということ。


澄んだ空気、豊かな自然、美味しいご飯、そこで生活をする人たちの温かさ。
素敵な土地で、素晴らしい仲間に恵まれ、切磋琢磨しつつ過ごした日々。
平日は実社会、そこで生きる人々と接し、週末は思いのままの時間を贅沢に過ごす。
確かに、こちらの道に戻ることを決めて以降、週末のお誘いは断り、戻るための準備に費やす時間が多くなってしまったのは、今振り返るともったいなかったと思う時もある。
それでも、国立大学の図書館で文献をコピーしては、自宅で思索に耽り、気が滅入れると、近所の知事公館の芝生に寝っ転がり空を眺める。夜は、小さな映画館のレイトショーで、確かな目利きにセレクトされた深みのある映画を思う存分鑑賞する。
幸せな時間以外の何物でもない。


同時に、このような時間が、多くの方の善意・御厚情なくしては有り得なかったものであるからこそ、そこで得た経験をこれからの自分にしっかりと活かしていかなければならないのだと思う。

明日から、また歩き出そう。